AGA(男性型脱毛症)とは
AGA はAndrogenetic Alopeciaの略で、男性ホルモンの影響で薄毛・抜け毛が起こる男性型脱毛症を指します。
正常であれば生える髪と抜ける髪のバランスが保たれているため、極端な薄毛になることはありません。
髪には生えかわり周期があり、成長期・休止期・後退期を繰り返しながら太く長く成長していきます。
しかしAGAになると、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが生成され、生えかわり周期に異常をきたします。
乱れた周期では、成長期がなくなって休止期ばかりが長くなるという状態が継続。
抜け落ちる毛だけが増えて新しく育つ毛は少なく、結果的に髪の総量が減少してしまうのです。
成人男性の3人にひとりがAGA

思春期以降の男性が生じる薄毛・抜け毛は、9割以上がAGAによるものです。
髪が薄くなる、額が広くなるといった症状は、歳を重ねた男性なら誰にでも起こると考える人は多いでしょう。
しかしAGAは、成人男性の3人にひとりが発症しています。
20代や30代でも、AGAを発症する可能性は十分にあるのです。
日本人男性の年齢別AGA発症率をみてみましょう。
年齢別 AGA発症率 | |
20代 | 6% |
30代 | 12% |
40代 | 32% |
50代以上 | 約50% |
発症率の高さでは40代以降が目立つものの、すべての世代で平均すると3割が発症しています。
髪が薄くなってしまうのは運が悪いからではなく、男性の多くがAGAになる可能性を持っているのです。
年齢を重ねれば重ねるほど発症率はあがりますが、若い世代がAGAと無縁だというわけではありません。
20代でも薄くなった髪に悩む人はいますし、「まだ大丈夫」と油断していては薄毛の進行を許してしまうことになります。
AGAがQOLの低下を招く
薄毛や抜け毛という症状は外見の印象に大きく影響するため、恥ずかしさやどうにかして隠さなければという気持ちや行動からQOL(クオリティ オブ ライフ)=生活の質をも左右しかねません。
□ 帽子をかぶれば外出できるが、フォーマルな場に出かけるのが億劫だ
□ 髪が薄くなった姿を見られるのがイヤで同窓会を欠席した
□ 外見に自信が持てず、恋愛に消極的になっている
□ 毎日のヘアセットに時間がかかり過ぎる
□ プールや海、温泉などのレジャーとは疎遠になっている
AGAに悩み始めると、どうにかカムフラージュできないかとさまざまな工夫を凝らしてみることでしょう。
✔ ヘアスタイルを変えてみる
✔ 髪が増えたように見せる整髪料(人口繊維)を使う
✔ いつでも帽子をかぶるようにしている
✔ 増毛サロンへ相談してみる
いずれも薄毛を隠す・ごまかすことを目的としていて、即効性や手軽さはあるものの髪が少ないという悩みを本質的に解決できているわけではありません。
薄毛を隠し通すために高価な整髪料を使い続けたり、増毛サロンで定期的なケアを受けたりと、自分の髪を増やすことができないまま経済的な負担だけが増え続けるのはむなしいものです。
薄毛・抜け毛のきっかけ
若いうちから額が後退している人がいれば高齢でも豊富な髪を維持している人もいるように、男性なら誰でもAGAを発症するというわけではありません。
「祖父が薄毛だから自分も・・」「ハゲやすい家系だから仕方ない」といった声が多く挙がるように、AGAになる原因は主に遺伝だと考えられています。
遺伝による体質
AGAになりやすい遺伝子はふたつ。
・DHTが作られやすい → 父親または母親から遺伝する
・DHTの影響を受けやすい → 母親の祖母から隔世遺伝する
AGAの発症は、変えることができない体質によるものです。
家族や親せきに薄毛の男性が多いという場合は要注意。自分の変化を厳しく観察しておき、髪の減少に気づいたら早めの対処が必要です。
生活習慣の乱れ
遺伝だけでなく、後天的な要因によってAGAを発症・悪化させる可能性があります。
・睡眠不足で自律神経のバランスが崩れている
・偏った食事のせいで、育毛に必要な栄養素が足りていない
・過度なダイエットや運動不足でホルモンバランスが乱れている
遺伝の可能性が低い男性でも、薄毛や抜け毛に対する注意は必要。
髪の成長を妨げることがないよう、質のいい生活を心がけましょう。
薄毛・抜け毛は改善できる
AGAは進行性の症状。
抜け毛が少しずつ増えていき、薄毛という印象に移り変わっていきます。
✔ 髪が細くなった気がする
✔ 頭頂部が薄くなってきた
✔ 前髪が後退して額の範囲が広がった
こういった症状に気づいたら、なるべく早い段階で治療をはじめましょう。
放置する期間が長くなればなるほど、薄毛はどんどん悪化してしまいます。
AGAの原因であるDHTは、投薬によって抑制することが可能。
治療の開始は早ければ早いほど、効果が得やすくなります。
AGAは薬で治しましょう
薄毛や抜け毛で悩む男性が求めているのは、自分の髪が増えることのはず。
自毛の発育を促すことが、AGAの根本的な解決なのです。
AGAのおもな原因は男性ホルモンの変性ですが、睡眠不足や偏った食事、喫煙や飲酒によっても髪の質は左右されてしまいます。
生活習慣の見直しや嗜好品の節制に取り組むことがAGA治療の第一歩ですが、フィナステリドやミノキシジルといった医薬品によってより効果的な治療を行なえます。
・男性ホルモンの変性を阻害して抜け毛を予防する
・頭皮への血流を活性化させ、髪の生育を促す
ヘアサイクルの乱れを正常化し、丈夫な髪が育ちやすい頭皮環境を整えることで自毛の増加を目指します。