プロバンサイン（日本製）

プロバンサインは多汗症や夜尿症、胃・十二指腸潰瘍の治療薬です。
有効成分の抗コリン作用によって発汗が抑制されることで体臭やワキガの改善・予防に、さらには胃酸の分泌抑制や頻尿改善にも効果があります。

プロバンサインは多汗症の治療薬として、大手製薬メーカーのファイザーによって日本市場向けに製造されている日本製の先発薬です。
抗コリン薬に分類される神経系の薬で唯一、多汗症に改善効果のある医薬品として認められています。
発汗抑制ができるので、ワキガや体臭の改善・予防に効果があります。

有効成分のプロパンテリン臭化物の作用で、発汗の際に起こる脳の指令である神経伝達物質のアセチルコリンの働きが阻害されます（抗コリン作用）。
アセチルコリンが分泌されると発汗するだけでなく、消化管や膀胱周辺の筋肉を収縮させる働きもあります。

抗コリン作用によって消化管の筋肉収縮を抑制すると、収縮時の痛み軽減と胃酸分泌量の減少ができるので胃炎や潰瘍などの症状（胃・十二指腸潰瘍、胃酸過多症、幽門痙攣、腸炎、膵炎、胆道ジスキネジー、過敏大腸症）を改善します。
そして膀胱周辺の筋肉収縮を抑制することで頻尿や夜尿症、遺尿症の改善ができます。

制汗作用のある内服薬で、脇のほかにも顔や手など全身の発汗抑制効果がありながら、同時に胃酸分泌を抑制する胃腸薬としても使用できる医薬品です。 服用後1時間ほどで効果がピークに達する、高い即効性をもっているので汗を抑えたい大事なプレゼンや会議・外出の約30分～1時間前に服用することがオススメです。

プロバンサイン服用後は有効成分が持つ抗コリン作用で汗をかきにくくするので、体温調整をするための熱の放出が難しくなり体温上昇やほてりを感じる場合があります。
また口やのどの渇きや排尿障害を起こす可能性もありますが、普段より多めに水分を摂取することで軽減できます。
夏の屋外などの日光を浴びる場所、閉め切って熱気がこもりやすいなどの暑い場所での服用はオススメできません。

日本の病院でもプロバンサインは発汗抑制効果のある処方薬として、取り扱われているので通院が難しい方にオススメの医薬品です。

【効果】制汗・消臭
【有効成分】プロパンテリン臭化物15mg

1日3回、朝・昼・晩の食前に1錠ずつ服用してください。
夜尿症が気になる方は、夕食前に2錠を服用してください。
なお、年齢・症状により用量は増減します。

※効果・効能・使用法につきましては、商品を和訳したものになります。
お悩み宅急便では、服用及び使用に関しまして、一切の責任を負いかねます。
ご使用されます場合は、必ず掛かり付けの医師にご相談をして下さい。

【副作用】
プロバンサインの副作用は、口やのどの渇き、目の調節障害（光がまぶしい・見えにくい・かすむなど）、便秘・排尿障害・発疹などの報告があります。

【併用禁忌薬】
プロバンサインの使用にあたり、三環系抗うつ剤やフェノチアジン系の薬剤を服用中の方は、有効成分による抗コリン作用が増強される可能性があるので服用量には、注意する必要があります。
ご使用する場合は、必ずかかりつけの医師にご相談をしてください。

※以前に薬もしくはプロパンテリン臭化物が含まれているものを使用してアレルギー症状があらわれたことがある方のご使用はオススメできません。
また緑内障・甲状腺機能亢進症・心臓病・前立腺肥大・潰瘍性大腸炎・クローン病などの疾患がある方、妊娠中・授乳中の方はご使用前にかかりつけの医師へご相談をしてください。

プロバンサインの概要、効果、服用方法、副作用・併用禁忌薬の情報は、以下のサイトを参考に編集しています。

KEGG「医療用医薬品：プロ・バンサイン」
くすりのしおり「プロ・バンサイン錠15mg」