クロザリル・ジェネリック

クロザピンはクロザリルという統合失調症のお薬のジェネリック医薬品で、インドのインタスファーマ社が製造しています。

統合失調症は考えや気持ちがまとまらなくなる精神疾患のひとつで、脳内物質のアンバランスから発症すると言われています。
脳内物質であるドーパミンの異常により発症するとされており、認知、行動、情動のいずれかに機能障害が現れます。

従来の統合失調症治療では主にドーパミン受容体の働きを阻害することで症状を改善するお薬が多かったのですが、治療抵抗性統合失調症においてはそれらの効果が思うように得られないといったことがあります。

クロザピンはドーパミンD2受容体遮断効果に依存せずに、中脳辺縁系ドーパミン神経系を選択的に抑える効果があると言われています。
クロザピンは欧米諸国や中国などのアジア地域で高い治療効果が認められており、従来の統合失調症の治療薬では十分な効果が得られなかった場合に有効性が高いとされています。

【効果】統合失調症
【有効成分】クロザピン

通常、成人にはクロザピンとして初日は12.5mg（0.13錠）、2日目は25mg（0.25錠）を1日1回経口投与してください。
3日目以降は症状に応じて1日25mg（0.25錠）ずつ増量し、原則3週間かけて1日200mg（2錠）まで増量するが、1日量が50mg（0.5錠）を超える場合には2～3回に分けて経口投与します。
維持量は1日200～400mg（2～4錠）を2～3回に分けて経口投与することとし、症状に応じて適宜増減します。
ただし、1回の増量は4日以上の間隔をあけ、増量幅としては1日100mg（1錠）を超えないこととし、最高用量は1日600mg（6錠）までとしてください。
※クロザリル・ジェネリックを服用する場合には、医師の診察や定期的な検査が必要となります。

※効果・効能・使用法につきましては、商品を和訳したものになります。
お悩み宅急便では、服用及び使用に関しまして、一切の責任を負いかねます。

【副作用】
クロザリル・ジェネリック（クロザピン）の主な副作用として、傾眠、悪心、嘔吐、流涎過多、便秘、頻脈、振戦、体重増加などが報告されています。

【併用禁忌薬】
次の医薬品は、併用禁忌薬としてクロザリル・ジェネリック（クロザピン）と相性が悪く一緒に飲み合せすることができないお薬です。
・骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤
血液障害の副作用が相互に増強される恐れがあります。
・持効性抗精神病薬剤
血中から消失するまでに時間がかかる恐れがあります。
・アドレナリン作動剤
本剤のα受容体遮断効果によりβ受容体刺激効果が優位となり、血圧上昇作用が減弱し、アドレナリンの昇圧効果が反転する恐れがあります。

次の医薬品は、併用注意薬としてクロザピンと併用するにあたり、注意が必要なお薬です。
・ベンゾジアゼピン系薬剤
心循環系の副作用が相互に増強される恐れがあります。
・ 降圧剤
本剤のα受容体遮断効果により降圧剤の効果を増強する恐れがあります。
・CYP3A4誘導薬
これらの薬剤はCYP3A4を誘導することから本剤の代謝を促す恐れがあります。
・CYP1A2阻害薬
これらの薬剤はCYP1A2を阻害することから本剤の代謝を阻害される恐れがあります。
・CYP1A2誘導薬
これらの薬剤はCYP1A2を誘導することから本剤の代謝を促す恐れがあります。

なお、喫煙については、喫煙の中止によりCYP1A2活性が低下し、本剤の代謝が低下する恐れがあります。

クロザリル・ジェネリックの概要、効果、服用方法、副作用・併用禁忌薬の情報は、以下のサイトを参考に編集しています。

KEGG「医療用医薬品：クロザリル」
くすりのしおり「クロザリル錠」
クロザピン - Wikipedia