糖尿病の症状と他の病気の関係

糖尿病は症状がほとんど現れず、知らずしらずのうちに進行していくと言われている病気ですが、疲れやすい、喉がしょっちゅう乾く、肥満体質といった糖尿病が疑われる症状が現れても気にせずに放置してしまう人が多いようです。

定期的に血糖値を計っている人ならまだ安心できますが、長い間血糖値を測ったことがない、健康診断を受けていないという方は要注意です。

糖尿病を見逃していると糖尿病自体が進行するだけでなく、合併症を引き起こす恐れもあります。

こちらでは、糖尿病が疑われる症状と他の病気との関係について解説します。

糖尿病の症状

足が痛む

血糖値が高い状態が続いても症状が現れることはほとんどなく、知らずしらずのうちに糖尿病が進行してしまうことが多くみられます。

糖尿病と一口で言っても「1型糖尿病」「2型糖尿病」「妊娠糖尿病」の3種類がありますが、共通している症状が多いのです。

1型糖尿病の症状

1型糖尿病はインスリン欠乏による糖尿病で、膵臓が何らかの原因でインスリンを生成する機能を失い、インスリンがほとんど、またはまったく作られることができないことで起こる病気です。

1型糖尿病では、インスリンの不足が続いて下記の症状が起こることがあります:

・通常より喉が渇く
・たくさんの水分を摂る
・尿量が多くなる(多尿)
・急激な体重減少
・ひどい疲れ

2型糖尿病の症状

2型糖尿病はインスリン分泌不全とインスリン抵抗性による糖尿病です。
糖尿病の中では最も多いタイプで、95%の患者が2型糖尿病に該当します。

2型糖尿病は初期段階で自覚症状がほとんど現れず、下記の症状が見られた場合はかなり進行しているケースが多いようです:

・疲れやすい
・足の感覚が鈍い
・手足がピリピリする
・傷が治りにくい
・歯周病が悪化する など

妊娠糖尿病の症状

妊娠糖尿病は妊娠中に初めて発見される糖代謝異常のことを言います。
妊娠中に糖尿病になる原因は詳しく解明されていませんが、胎盤からインスリンの働きを阻害するホルモンが分泌されていることが要因だと考えられています。

妊娠糖尿病も1型糖尿病や2型糖尿病と同じように自覚症状が出にくいのですが、血糖値が高くなると次のような症状が現れることがあります:

・喉の渇き
・水分過多
・体重の減少
・疲労 など

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症

糖尿病を発症して血糖値が長いこと高いままであると、血管に傷ができて心臓病や失明、腎不全などの深刻な合併症を引き起こすことがあります。

なかでも下記は「糖尿病の3大合併症」と言われています:

・神経の障害(糖尿病神経障害)
・目の障害(糖尿病網膜症)
・腎臓の障害(糖尿病腎症)

糖尿病の3大合併症は神経の障害、目の障害、腎臓の障害、それぞれの最初の文字をとって「しめじ」という呼び方をされています。

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害は手足の先に痛みやしびれが生じる病気で、末梢神経が傷ついて、その結果身体のいたるところに症状が現れるようになります。
この合併症は糖尿病患者の間で発生頻度の高いもので、全体の30~40%の患者において発症するとされています。

糖尿病がなぜ神経障害を引き起こすのかについては、はっきりとした原因がわかっていません。

一説として考えられているのが、高血圧の状態が続くことで「ソルビトール」という障害をもたらす物質が、神経細胞に蓄積して感覚が鈍くなったり麻痺を引き起こしたりするそうです。

また、血糖値が高いことで血流が悪くなるため、毛細血管を通して必要な酸素や栄養が十分に行き渡らない結果起こるとも言われています。

糖尿病神経障害の症状として、手足にピリピリ、じんじんとした痛みが生じ、そのような自覚症状がある人は全体の15%程度しかいないようです。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は血糖値が高いことによって目の中の網膜が障害を受ける病気で、症状が進行すると失明に繋がる恐れがあります。

網膜は眼底にある薄い神経の膜で、そこに張り巡らされている毛細血管が高血圧のために傷つき、やがて破裂して出血を起こし、血液が網膜に流れなくなるのです。

糖尿病網膜症は自覚症状がないので、発見が遅れて手遅れにならないよう、年に1回は眼底検査を受けることが推奨されています。

糖尿病腎症

糖尿病腎症は、糖尿病により腎臓にある非常に細い血管がむしばまれていく病気です。

初期段階では無症状である場合がほとんどで、進行するとむくみが現れ、腎不全や慢性腎炎などを引き起こす恐れもあります。

糖尿病腎症は尿検査や血液検査で発見でき、糖尿病を発症している人は定期的に検査を受けましょう。

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