早漏とは
セックスには肉体的な満足度、そして精神的な充実度を高める効果があります。男女の中を深めるためには不可欠なものです。
ただ、ナイトライフに関する悩みを持つ男性は増えています。特に挿入から射精までの時間が極端に短い、つまり早漏の自覚がある男性は少なくありません。
夫婦や恋人の間では日常的に行われるセックスですが、その中で何らかのトラブルが生じてしまうと、良好な関係に亀裂が生まれるきっかけになり得ます。
早漏は男性側のコンプレックスとなり、女性側の不満に繋がるため、充実したナイトライフを送るために改善を目指しましょう。
早漏の定義について

早漏は「射精するまでの時間が短い」という漠然としたイメージを抱かれがちですが、国際的な定義が3つ設けられています。
・挿入の前後1分以内に射精してしまうことが多い
・挿入後、射精の管理ができない(コントロールできない)
・射精が早いことによる不安などでセックスに対して消極的になる
これらの条件に当てはまっている場合、早漏であることが考えられます。
早漏だと女性の満足度は低い?
ある女性向け情報サイトのアンケート結果によると、挿入時間と女性の満足度は比例しているようです。挿入時間が7分未満の場合は満足度が低く、10分以上だと満足度が高いことがわかりました。
別サイトの「人生最高/最低のセックス」というアンケート結果では、女性が理想とする挿入時間、そしてその反対に満足できない挿入時間が紹介されています。

女性は男性に比べるとオーガズムに達するまでに時間がかかりやすいため、射精までの時間が短い場合は満足できず、物足りなさを感じてしまうようです。
最低でも10分以上は射精を我慢できるよう努力する必要があるでしょう。
なぜ早漏になるのか

早漏になる原因はいくつか考えられますが、最も多くの男性に当てはまるのは「極端に敏感」であることです。
性的興奮状態にある中で亀頭への刺激を受けると、射精の管理ができずに達してしまう男性はとても多く、そのほとんどは挿入から間もなく射精してしまいます。
セックスだけではなく自慰(マスターベーション)でも同様に、刺激に耐えられず1分ほどで射精してしまいがちです。
セックスに慣れていない男性は、緊張や不安によって早漏気味になったり、その反対になかなか射精できない遅漏気味になったりするケースもありますが、回数を重ねるごとに慣れることもあります。
年齢との関係性
早漏は若年性に多いと思われることが多いもの。しかし実はシニア世代の男性たちにも起こり得るトラブルの1つです。
加齢によって身体の機能はどんどん低下していきます。男性の場合は性欲減退や勃起不全(ED)になることも多いのです。
それなら射精までに時間がかかるのでは?と考える人もいるでしょう。しかし加齢による筋力の衰えが原因で早漏になる可能性があります。
射精は射精管閉鎖筋という陰茎の筋肉でコントロールできます。筋肉が衰えると精液の放出を抑えられなくなり、我慢できずに射精してしまうというわけです。
効果的な早漏対策
早漏だと「女性に満足してもらえない」という不安から、セックスに対して後ろ向きになってしまうことがあります。いくらパートナーの理解を得られても、男としてのプライドには傷がついてしまうものです。
しかし早漏にはいくつかの対策法があります。例えばセックスの前に自慰を行い、本番ですぐに達してしまわないようにする方法などが有効的です。
また、挿入直後すぐに射精してしまうようであれば、前戯に時間をかけるのも悪くありません。女性側にもしっかり満足してもらうことで自信を取り戻せます。
その他にも様々な方法がありますが、効果の有無には個人差があるため、いくつか試してみるといいでしょう。
どれほど工夫しても早漏が改善されない場合は、専用のスプレーやコンドームなどのアイテムを使用したり、治療薬を服用したりすることが有効です。
病院での早漏治療

メンズクリニックなどでは早漏の治療を受けることができます。
主な治療法としては、一番敏感な亀頭部分に薬剤を注入し、粘膜に厚みを出すというものが一般的です。感度はそのままに刺激に対する耐性がつくため、挿入時間を長くしてセックスを楽しみたいという男性に人気があります。
しかし早漏治療には保険が適用されないため、治療費は自己負担となります。安い治療法でも5~6万円かかるケースがほとんどです。
早漏治療にかかる費用を抑えたいのであれば、定期的に治療薬を購入する方法が最適でしょう。